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杉戸絵の研究

杉戸絵の研究

杉戸絵の研究

近世の城郭御殿や神社仏閣において、杉戸は権力空間や宗教空間を荘厳する不可欠な建具であった。杉戸の一部は「廃城令」以後に海外へと流出し、現在ではその一部がアメリカの美術館の収蔵庫に眠っているが、それらの引手に刻まれた葵紋は、徳川の時代の記憶を今もなお静かに伝えている。一方、日本に現存する杉戸は、その扱いや保存・評価の難しさから、杉戸絵が障壁画研究において副次的に取り上げられることはあっても、研究主体として扱われることはほとんどなかった。
本書は、城郭御殿を代表する名古屋城と二条城の杉戸をはじめ、徳川家ゆかりの寺院や霊廟に伝来する杉戸、明治宮殿の杉戸、さらには在米美術館所蔵の杉戸絵にまで視野を広げ、国内外に分散する杉戸の実態を総合的に分析する。豊富なカラー図版と研究者7名による論考およびコラムを通じて、これまで周縁化されてきた杉戸絵研究の基礎を確立することを目指すものである。
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近世の城郭御殿や神社仏閣において、杉戸は権力空間や宗教空間を荘厳する不可欠な建具であった。杉戸の一部は「廃城令」以後に海外へと流出し、現在ではその一部がアメリカの美術館の収蔵庫に眠っているが、それらの引手に刻まれた葵紋は、徳川の時代の記憶を今もなお静かに伝えている。一方、日本に現存する杉戸は、その扱いや保存・評価の難しさから、杉戸絵が障壁画研究において副次的に取り上げられることはあっても、研究主体として扱われることはほとんどなかった。
本書は、城郭御殿を代表する名古屋城と二条城の杉戸をはじめ、徳川家ゆかりの寺院や霊廟に伝来する杉戸、明治宮殿の杉戸、さらには在米美術館所蔵の杉戸絵にまで視野を広げ、国内外に分散する杉戸の実態を総合的に分析する。豊富なカラー図版と研究者7名による論考およびコラムを通じて、これまで周縁化されてきた杉戸絵研究の基礎を確立することを目指すものである。
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